グリム「前が開けてきた……、あれは!?」
ブレイズ「(開けてきた……、きた……、きた……、きた……)」
ナガセ「ここは……、スクラップヤード!」
グリム「廃棄された機体の墓場だ」
ブレイズ「(機体の墓場、墓場……、墓場……、墓場……)」
グリム「墓場ってことは、おばけでも出るんですかね」
ブレイズ「(墓場……、きた……、墓場……、きた……)」
ナガセ「バカなことを言わないで。おばけなんか居るわけないでしょ」
グリム「ははは。そうですよね」
ブレイズ「(墓場……、きた……、墓場……、きた……)」
ナガセ「出るとすれば妖怪よ」
グリム「よ、妖怪って!」
ブレイズ「(墓場……、きた……、墓場……、きた……)」
アシュレイ「あの飛び方は……、あれは大佐ではないか?」
8492部下「大佐? 前の大戦で凶鳥フッケバインと呼ばれた伝説のパイロット?」
ナガセ「ほら。敵の通信が聞こえたでしょ? ここに、西洋妖怪の凶鳥フッケバインがいるのよ!」
グリム「ちょっと違うと思いますが」
ブレイズ「(墓場……、きた……、墓場……、きた……)」
ナガセ「妖怪ポストに手紙を送るのよ! はやく呼ぶのよ!」
グリム「呼ぶって誰をですか?」
ブレイズ「(墓場……、きた……、墓場……、きた……)」
ナガセ「決まっているわ、ゲゲゲの鬼太郎よ!」
ブレイズ「墓場! きた! ろう! 分かったぞ! 墓場鬼太郎だ!」
ナガセ「え!?」
ブレイズ「その鬼太郎を呼んじゃダメだ、ナガセ! それは人間の味方ではないダークな鬼太郎だ!」
ナガセ「ちょっとブレイズ、脈絡もなく何を言ってるの? あなた話を聞いてなかったでしょ?」
ブレイズ「そ、そうか? すまん」
グリム「こ、こんどはあの洞窟へ!?」
グリム「あぁっ! 中は真っ暗だ!」
ブレイズ「暗闇の中で物の怪がダンスしてそうだ」
ナガセ「よく見て。おやじさんがダンスしてるわ!」
ブレイズ「これは、キタキタ踊りだ。おやじさんは、妖怪なんかじゃない! キタキタおやじだったんだ!」
ナガセ「いいえ。キタキタおやじも十分に妖怪だわっ!」
グリム「こんなの普通じゃない、無茶苦茶だ!」